二人きり。ただそれだけのことで、空気の味が変わるのはなぜだろう。
息苦しいような、ずっとこのままでいたいような気がする。
しかし、何事もない時間というものは長く続かないものだ。
「…なんか、俺さぁ」
銀時が呟く。それはきっと、悪いことだという予感がした。
「今――すげぇキスしたい」
「………」
その「すげぇ」はどの単語を修飾しているのか、気になるところだ。
しかしツッコんだらお終いだと自分に言い聞かせることで言葉を飲み込む。
銀時はそんな葛藤を必死の思いでやり過ごした高杉を横目で見ながら
じりじりと腕を伸ばしていた。隣に座る高杉の死角。左側から、抱き寄せる。
「っ」
「なぁ、聞いてた?」
「聞いてねぇ、聞こえてねぇ」
「照れてんの?」
かわいいねェ、という嘲りを含んだ言葉にぞわりとする。
芽生えた感情は照れている、なんて可愛らしいものでなく、間違いなく殺意だ。
散々に酔っているならばこんな戯言にも付き合えただろうが、
今は残念ながら素面だ。彼も同じはずなのに、銀時はどうも狂っている。
(そんなの元からか)(いつだってこいつの頭はおかしい。俺よりも、誰よりも)
「てめぇが俺にするのかよ? その、すげぇやつを」
「うん…だって、したいから」
したいことをしたい時にする。それは昔、銀時がよく言っていた言葉だ。
変わってしまったくせに変わっていない風を装って、高杉を絆そうとする。
其の程度で絆されるくらいなら、近づいてくる唇を拒んだりはしないだろうに。
「させろよ、今日はハロウィンだろ?」
お菓子も悪戯もあげる――と銀時は囁いた。
いよいよ頭が悪い男だと高杉は溜息をついて目を閉じた。もう、観念するしかない。
ハロウィンは昨日だということをツッコんだらお終いだと、自分に言い聞かせながら。
+++++
ゲーム三昧なおかげで日記もろくに書けない曾良です、こんばんは。
お詫びに(もならない)ハロウィンネタを。一日過ぎてますけれど。
急にちゅうしたがる銀さんが書きたくなったのであった。
今はドラクエ7とハートの国をプレイしているのですが
一昨日そこに「ポケットモンスター・パール」が加わりました笑。
逆裁をクリアして以来、銀玉をちょくちょくやるくらいであまりDSに
触っていなかったので、新しいソフトが欲しくなりまして。
近所のゲーム店に行ったらテトリスやぷよぷよを差し置いて目に止まったので購入。
内容は相変わらずポケモンなのに、DSになっただけで何この新感覚!
知らないポケモンが多すぎて新鮮です。
これから銀さんと高杉に似てる(?)ポケモンを探す旅に出ようと思います。
高杉は闇系のポケモンだとしても、銀さんっぽいって結構謎ですな…
あー、ポケモン「銀」のパッケージがルギアでしたよね。じゃあルギアか…?
DSでもルギアって出てきてくれるんでしょうか。待ってろ、銀さん…!(違)
PR