帝臨
+++++
「死ぬまでにしたい10のことは?」
「10しか出来ないんですか?」
折原臨也の唐突な問いかけに、竜ヶ峰帝人は慣れた様子で聞き返した。
彼の言葉のすべてには裏があって、
けれどその真意を見破ることは、今の帝人にはとても出来ない。
それならば、このやりとりを面白がる以外に、何が出来るだろう。
「そうだよ、人生のひとつひとつには細かいルールが決まってるんだから。俺が10って言ったら、君も10を選ばなくちゃ」
「……ぜんぶ、あなたに関することだとしても?」
暫くの沈黙の後に、どういう意味だい、と聞かれる。
その冷たくて繊細な声が好きだと思う。
僕の口からきかせてほしいのだろうかと思って、帝人は微笑んだ。
かわいいひと。さびしがりやで、わがままで、にくたらしくてあいらしい。
「死ぬまでに、あなたの手に触れたい。唇に触れたい。舐めて、噛んで、踏みつけて、あなたに罵倒されたい。褒められたい。大嫌いと言われたくて、大好きと言われたくて、…死ぬまで、そばにいてほしい」
これは告白じゃない。ただの欲望の一部分を、彼の目の前で広げてみせただけ。
これで10だろうと彼の美しい瞳を覗きこめば、
僕の意に反して、それはとてもとても柔らかく笑ったのだった。
(どきりとする)(あまりにもきれいで)
「…そんなことだけで、君は生きられるの?」
可哀想な生き物を憐れむように。
お互いに似たような感覚でいたかも知れないけれど、
それは死ぬ前に10しか選べない僕らにとって実にくだらない類の話だった。
+++++
試しに書いてみましたが、やっぱ違うな。笑 むりむり。
文字で書こうとすると、漫画と違ってわかりやすくふざけられないので、
妙にシリアスっぽいというか…
こいつら今すごく笑うところなんですが、全然笑えないっていうか…
デュラはふざけたものばっかり書いていたいので小説は断念しますね!!
いや、でもこんな感じでも大丈夫だよと言われれば書いちゃうかもですが笑
帝人様と臨也の歪んだKOIの物語を全力で応援しつつ、
でも脳内で妄想する%はシズイザが圧倒的に多いという
矛盾を抱えている曾良なのでした~ シズイザの方がわかりやすくて、つい…!
PR