金ちゃんに目隠ししたいハァハァという欲望から生まれた欲望。
……戦争を止めるための戦争風な言い回しをしたって欲望は欲望です。
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「ねぇ、これじゃキスも出来ない」
「どうして?」
目隠しをされた金時は、高杉の楽しげな声に頬が緩む。
手指を無造作に伸ばしてみても空気を混ぜてしまうだけで何も掴めなかった。
(高杉がどこにいるかなんて気配でわかると思ったのに)
「だって俺は晋ちゃんがどこにいるのかも」
「ここに、」
「っ」
つぅと頬を指が撫でる感触。闇の中で、その感触だけが頼りになる。
頬に触れられているということは、頬の傍に、高杉の手があるということだ。
そうは思ったけれど、手を伸ばすのは躊躇われた。
「ここにいるぜ」
もし、何も掴めなかったら。そんな愚にもつかぬ不安が頭を過ぎったからかも知れない。
「金時」
「た、高杉?」
「不安そうなお前も、可愛くて、好きだよ」
頬に触れていた手が離れたと思ったら、次は太股に手が置かれ、弄られる。
どうやら彼は変な遊びを覚えてしまったようだと金時は思った。
不安になればなるだけ、彼を喜ばせてしまうだけ。
(ならば不安など覚えなければいいのに嗚呼それでも手を伸ばせないのは)
「俺も…性格悪い晋ちゃんが、大好き」
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きっと高杉は次に手を縛りたくなって、足も縛りたくなって、口も塞ぎたくなって、
最後には……あ、ここまでしか考えてなかったな(なんでだよ)
金高だと余裕ぶった高杉を書けるのが楽しいです。銀高では書きづらい。
書き忘れたというか別に書かなくても構わない事柄ですけど
一昨日はM‐1グランプリで盛り上がりました(本当に構わんな)
前半はなんか今年つまらんか…?と思っていたのですが
やはりこうでなくては、という感じで。面白かったです。
特にオートロックの開け方を思い出すたびに笑ってしまうんですけどどうしよう。
あんな方法で開くならクリスマスの夜に銀高がチェックインしている
スウィートルームのドアをこじあけることもポッシブルですか!?ハァハァ
宿泊代は高杉(ひいては万斉)が出すんかな。甲斐性なしの銀さん萌。
そして高杉も思い出し笑いとかするのかな、と思ったら少しときめきました。
なんだよそれ…可愛いじゃねぇか…(ごくり)
一人でくすくすしてる高杉とか…たまらないものを覚えます。これが、萌か。
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