本日から原稿を本格始動しました曾良です、こんばんは。
お、遅い…今まで何してたのこの人…
というのも、先日の絵茶ログを拝見してむくむくやる気が勃ったからです。
な、なんだあの坂田弁護士と高杉検事は…もう…かかか、かわいい…!
何であの場に自分がいなかったのか悔やまれます!ハアハア!
まあいたとしても「ハアハア!」ってずっと言ってただけだと思うので
むしろいなくて良かったという事ですかね。ふふ、邪魔ってことさ(@カヲル)
そういえば、金高の原稿が今までになく改行が激しいとか書きましたが、
久々に自分の「足が跡」の原稿を読み返したら同じくらい改行が激しかったです。
今までになくなかった。嘘つきました。あれと同じくらいのすかすか具合です。
弁護士は詰め気味にしたいと思ってるんですけど…お、思うだけかも……!
でも、何事も思うことって大切ですよね。
我々が思い続けたら銀高が結婚するみたいに、思いは叶うものです。
と、綺麗に締めたとこで(?)ファンシー弁護士本のボツネタが
発掘されたので、折角なのでリサイクルしようと思います。追記にて。
最初は原作設定じゃなくて、高杉先生がお相手の予定でした……
「まぶしい」
布団の中でもぞりと動いた坂田は、寝起き開口一番にそう言った。しかし布団の中からなかなか這い出して来ないので、もしかしたら二度寝を企んでいるのかも知れない。高杉は呆れたように、寝惚けたまま蠢いている男の眼前に目覚まし時計をつきつける。
「そろそろ目を覚まさねェと睡眠時間過剰摂取の罪でしょっぴかれるぜ。それとも、俺がこの場で現行犯逮捕してやろうか?」
「うう…う?」
つきつけられた目覚まし時計を見やり、坂田はその沼底のようにどんよりしている瞳を高杉に向けた。太陽の逆光により、こちらの顔が把握出来ないらしい。目を細め、手元にあった眼鏡をかけ、だんだんとその目が驚愕に見開いていく様子を興味深げに観察する。
「た!」
「た?」
「…高杉、先生?」
妙に上擦った声で坂田が問う。
微笑を零しながら頷いた高杉を見て、彼はがばりと身を起こした。
「ど!」
「ど?」
「ど、どうして、ここに…?」
おそるおそるという言葉がぴったりな坂田の様子に、高杉はその答えを焦らしてやろうか否か少し迷う。しかし寝起きの彼にそこまで強いるのは可哀想な気もして、素直に応えてやることにした。
「昨日の夜、お前が酒に付き合えといって俺をここに呼び出した」
「え」
「そのくせちょっとしか飲んでねーのに泥酔しやがったんで、寝転がっているお前を蹴飛ばしながら帰ろうとしたところ、坂田弁護士お得意の舌先三寸で丸め込まれて泊まる羽目になったわけだ」
「な」
坂田は昨日の事を本当に忘れているらしく、話を聞き終えてもまだ信じられないといった表情で首を傾げている。なんてやつだ。まあ、一夜の過ちが無かっただけでも良しとするべきか。
「ったく、今日が休日だったことに感謝するんだな」
「………す、すいません」
もごもごと謝罪の言葉を呟いて、もそりと立ち上がった坂田弁護士の姿の、なんと情けないことか。敏腕弁護士としてそこそこ名を知られているとは思えないほどみすぼらしくて、普段の胸を張った井出達とはかけ離れている。二日酔いなのか、幾分青ざめた顔で、ぼさぼさの頭を更にぼさぼさとかき混ぜている。
嗚呼、なぜ、こんな男との付き合いが続いているのだろう。不思議だ。不思議だけれども、認めざるを得ない。彼から離れることが出来ないのは、自分の方だと。あの瞬間、自分は捕らわれたのだ。高杉は知っている。知っているから、此処にいる。
男の死んだ目が、いざという時にキラめく瞬間を。
(嗚呼、思い出すたびに、忘れられなくなっていく。)
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