小説もっと書いてもいいんだぜと言っていただいたので
帝臨にもうちょっと挑戦。
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「頭の中で何度もあなたを殺してしまうんです」
それは息をするのと同じくらい自然に、頭の中で何度も何度も繰り返してしまう妄想。
朝目が覚めて夜眠るまでの間、あなたのことを何度でも殺してしまう。
通学路で、教室で、駅のホームで、公園で、
僕の知る限りの世界、その至るところで。
頭の中であなたを殺す僕は、そのことに罪悪を感じていない。
殺す前も、殺した後も、泣きも笑いもせず、
死体になったあなたを見下ろしてただただ立ち尽くしている。
後悔はない。絶望もない。
息をするのと同じくらい自然な殺人だったので、その時は亡骸を抱きしめることも忘れている。
だって、僕は知っている。
これは妄想だと。
頭の中で繰り返しているだけの傲慢だと。
「だから、僕は怖くない」
あなたは生き返る。
僕が何度殺しても、殺しても、殺しても、殺しても。
あなたは生き返る。
それは現実の世界にあなたが生きているという意味であり、
同時に、頭の中でなら、僕の好きな時、好きなように蘇らせることが出来るという意味だ。
死体に息を吹き込むことだって妄想でなら容易い。
僕はまるで神様になったような気分で死んでしまったあなたに口付けをする。
すると、眠り姫のように美しく青褪めていたあなたの顔が
ふっと血の色を取り戻して、すうすうと寝息を立て始めるのだから驚きだ。
あなたは僕の口付けで目を覚ます。
「臨也さんだって怖くないでしょう?」
何度死んだって平気だ。
僕さえいれば、あなたは生き返ることが出来るんだから。
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だから何度も何度も何度も何度も。
以前ツイッターで呟いてた中二病妄想です。
臨也さんの神様になりたい帝人様。
銀高でもそうなんですが、私の書く攻は神様願望が強すぎてとても寒いですね!
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