絵ばっか描いてると文字が書きたくなるわけで。
銀高!
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「可哀想だな」
それは独り言だといえた。
今から死に逝く相手へ、手向けの言葉は持たないからだ。
(可哀想だ)
銀時はひどく冷静な眼をしたまま、その光景を他人事のように捕えていた。
今、己の刀が目の前の化け物を貫いていく。
それは天人という存在。異形の者。俺達とは違う有機物だ。
こんなものを斬ったところで何になるのかと思いながら、
それでも血に濡れた刀を引き抜いて、銀時は振り返った。
「……なにが可哀想なんだよ」
すると、同じように血に濡れている高杉がこちらにやって来て、
銀時の独り言を軽々と拾い上げてしまう。
相変わらず地獄耳だ、と思った。勿論声には出さないけれど。
「高杉は可哀想じゃないよ、可愛いからね」
「はあ?」
「そうやって怒った顔も」
かわいいよ、と告げる。
高杉の苛立たしげな顔が更に顰められるのを見て、銀時は笑った。
そして、まるで独り言のように呟くのだ。
「醜いのは、可哀想って話」
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俺の世界に美しいものだけが残れば良い。
銀さんがすごくすごく傲慢だったら、と考えてすごくすごく萌えました。
先生もヅラも高杉も超美人ですから、銀さんはきっと面食いですよね…ふう…
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